Beyond


2019

Vol.7 女子硬式庭球部4回生 古賀千遥

「しんどい時こそ誰よりも厳しく」

後輩に示した"道標"


本日のBeyondは、硬式庭球部4回生の古賀千遥さんです。

幼少期からテニスで結果を残してきた古賀さん。大学では、新しい環境で様々なことに苦戦しながらも、1回生からレギュラーとして活躍しました。

そして、4回生では主将としてチームを引っ張りました。

大学での苦労とは?

主将として大切にしてきたこととは?

家族や友人思いの古賀さんに、これまでのテニス人生・立命館大学での“学び”について語っていただきました。



「勝ちたい」

福岡県出身の古賀さんは、幼稚園の年中からラケットを持ちはじめました。当時は、テニスの他にも、ピアノや英語、水泳も習っていました。

しかし、小学4年生になると、他の習い事を辞めて本格的にテニスに打ち込みたいと思い、テニスクラブで日々練習に励むようになります。         

小学5年生になると、所属するテニスクラブで優秀な選手が集まる強化コースに入りました。

中学では、小学生の時から所属していたテニスクラブでテニスを続けながら、学校の陸上部にも所属しました。

陸上部で長距離を走っていたこともあり、体力がついた古賀さん。

中学1年生の時には、テニスで福岡県ベスト4になり中学2年生になると、福岡県で1位になりました。

そして、中学3年生の夏には九州大会に出場し、ベスト4という好成績を収めます。

結果を残し続けてきた古賀さんは、「勝ちたい」という思いだけでテニスをしていたと言います。

「勝ちたい」という思いが人一倍強く、負けず嫌いな古賀さんは、高校進学のタイミングで“ある決断”をします。



「高校は強豪校へ」

中学3年生の夏に九州大会でベスト4という成績を収めた頃から、「高校は強豪校へ」という思いが強く芽生えてきたと言います。そして、高校からは福岡県を離れる決断をします。

古賀さんは、九州の中でもレベルの高い、宮崎県の高校と鹿児島県の高校で進学を悩むが、練習参加を経て鹿児島県の鳳凰高校への進学を決めました。

古賀さんの両親は、古賀さんが高校から福岡県外へ出ることに対して、全く反対しなかったと言います。

両親ともに、「福岡を出て成長しなさいという感じだった」と言います。

古賀さんは、「両親は常に自分の決断を応援してくれるから感謝しているし、両親の反対意見は絶対に自分もしたくはない」と話してくれました。

両親の支えもあり、古賀さんの鳳凰高校でのテニス人生がスタートしました。

高校入学当初の古賀さんは、「レベルは高いが、自分がこのレベルについて行けないとは思わなかった」と感じたと言います。

高校1年生の時は、鹿児島県で5位になり九州大会に出場します。

高校3年生では、個人戦で九州大会2位になり、個人・団体共にインターハイに出場し、団体戦では、ベスト8に入りました。          

「勝ちたい」という幼少期からのテニスに対する強い思いは、強豪校でも十分に通用しました。

そして、「大学でもテニスを続ける」と決めていた古賀さんは、高校進学時同様、一番信頼できる両親に大学進学の相談をします。


  写真提供:立命スポーツ編集局(https://twitter.com/ritsumeisports


「しんどい時こそ誰よりも厳しく」

古賀さんは、高校の監督から関西の大学を薦められていたこともあり、立命館大学ともうひとつの関西の大学に絞って進学を悩んでいました。

両親から、「将来のことも考えたら、立命館大学がいいんじゃない?」という言葉をもらった古賀さんは、立命館大学スポーツ健康科学部にスポーツ推薦で入学し、立命館大学体育会硬式庭球部に入部します。

現在、関西2部リーグに所属している立命館大学体育会硬式庭球部は、15名の部員が所属しており、「2部優勝、1部昇格」を目標にしています。

古賀さんは、1回生からレギュラーとして試合に出場します。

しかし、勉強との両立や、1回生は部内でやらなければならない仕事が多く、壁にぶち当たったと言います。

部活に行くことが嫌になる時もあったと言うが、「テニスを辞めたい」と思ったことは一度もなかったと言います。

1.2.3回生と苦しみながらも結果を出し、試合に出場してきた古賀さんは、4回生になると主将に任命されました。

古賀さんは主将として、「しんどい時こそ誰よりも厳しく」ということを心がけてきたと言います。

「主将としてチームメイトに厳しく接するからこそ、誰よりも自分自身に厳しくならなければならない」と話してくれました。

古賀さん自身が、1回生の時に4回生から厳しく指導されてきた中で、強くなってきました。

だからこそ、主将になった時に、「しんどい時こそ誰よりも厳しく」を実行し、説得力をもって後輩を指導でき他と言います。


  写真提供:立命スポーツ編集局(https://twitter.com/ritsumeisports


「成長の場」

古賀さんにとって、女子硬式庭球部は、「成長の場」だと言います。

大学でのテニス人生を振り返ると、辛かったこと、苦しかったことの方が多かったと言います。

しかし、今”の自分を見たときに、女子硬式庭球部の“あの経験”が自分ここまで成長させてくれたと感じることがたくさんある」と話してくれました。



古賀さんは、9月のリーグ戦入れ替え戦をもってテニスを引退しました。

目標であった、「2部優勝、1部昇格」は達成できませんでしたが、古賀さんの姿を見てきた後輩達が、来年必ず先輩にいい知らせを届けてくれるはずです。

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