Beyond


2019

Vol.10 女子陸上競技部4回生 柴田知春

“チーム”で戦う!!

仲間と共に駆け抜けた4年間!


本日のBeyondは、女子陸上競技部4回生の柴田知春さんです。

女子陸上競技部の主将として、63名の部員と共に“日本一”に向かって駆け抜けてきた柴田さん。

陸上の「“チーム”で戦う楽しさ」を誰よりも大切にして、主将として女子陸上競技部の仲間に伝えてきました。

“チーム”の大切さ・楽しさを知ったきっかけとは?

女子陸上競技部63名で創り上げた“チーム”とは?

仲間のことを一番に考え、“チーム”で戦うことを常に大切にしてきた柴田さんに、これまでの陸上競技人生を振り返っていただきました。



「“チーム”で戦う一体感が好き」

福井県出身の柴田さんは、中学から陸上競技を始めます。

中学生の時は、走高跳と200mを専門種目としていました。また、リレーのメンバーにも入っており、多くの大会に出場していました。

中学でのリレーの経験を通して、「“チーム”で一つの目標に向かって取り組む楽しさや、一体感が好き」と感じ、高校でも陸上競技を続けることにします。

中学3年生の時に、地元の敦賀高校陸上競技部の先生が柴田さんの元を訪れ、柴田さんは高校の先生から、「400mでうちに来て欲しい」と言われました。

当時の柴田さんは、400mを走ったことはありませんでしたが、柴田さんの200mを見た高校の先生が、400mでの可能性を感じ、直接柴田さんに思いを伝えました。

柴田さんは、敦賀高校陸上競技部の先生の熱意と思いに惹かれ、スポーツ推薦で敦賀高校に進学します。


                               

「高校・大学での苦労」

敦賀高校に進学後は、「400mでインターハイ入賞」を目指して陸上競技を続けていました。

しかし、200m、400m、4×100mリレー、4×400mリレーに出場予定があった高校3年生の最後のインターハイ10日前に怪我が柴田さんを襲います。

疲労骨折で、高校最後のインターハイは、400mを走ることができず、目標としていたインターハイ入賞を果たせずに終わってしまいました。

怪我で目標達成とはなりませんでしたが、大学でも陸上を続けると決めていた柴田さんは、インターハイ後に怪我を完治させ、秋の全国大会と国体に出場しました。秋の全国大会と国体では、顧問の先生、コーチ、仲間、そして家族のおかげで入賞を果たし、インターハイでの悔しさを晴らすことができました。

高校3年生のインターハイの時には、大学でも競技を続けると決めていた柴田さんですが、インターハイの北信越大会までは、「高校で陸上を辞める」と考えていました。

北信越大会で立命館大学女子陸上競技部の監督から、「400mの選手として大学でも続けて欲しい」という思いを直接伝えてもらい、「ここまでしてくれて、私に陸上を辞める理由がない」と感じた柴田さんは、大学でも陸上競技を続ける決断をしたと言います。

そして、この北信越大会でも、「”チーム”として戦う大切さや楽しさ」を感じたと言います。

柴田さんが陸上競技をこれほど好きになり、ここまで続けてこられたのは、“恩師”である監督とのご縁と、柴田さん自身が陸上競技の一番の魅力として感じている、「個人競技だけど”チーム”で戦っている一体感」があってこそかもしれません。

立命館大学スポーツ健康科学部に進学した柴田さんは大学入学直後に、周囲のレベルの高さに苦労したと言います。

毎年、立命館大学体育会女子陸上競技部には、60名以上の部員が所属しており、高校時代に全国大会で入賞を果たした選手も数多く所属しています。

レベルの高い環境で、柴田さんは、「高校では、練習で自分が先頭を走っていることが多かったけれど、大学では、入学当初なかなか自分が先頭を走ることができなかった」と言います。

それでも、腐らずに練習に励み、専門種目の400mだけではなく、大学1回生の時から4×400mリレーのメンバーとしても活躍します。

そして、先輩が引退した大学3回生の9月に、女子陸上競技部の短距離・フィールドパートの同期メンバーを中心に話し合いが行われ、柴田さんが主将になりました。



「本間に好きやったんやな」

新入生が入部し、2019年女子陸上競技部の新チームは63名でスタートしました。

これまで中学・高校と、主将の経験が無かった柴田さんは、「自分がこのチームでどういう存在であるべきか」ということを毎日考えていたと言います。

女子陸上競技部には、スポーツ推薦で入部した選手の他にも、一般入試などで入部した選手も所属しており「63名の部員全員に本気で日本一になりたいと思ってもらうためには何をしないといけないのか」を考えて、様々な取組みを行いました。

主将の柴田さん自ら、学年関係なく部員とたくさん会話をし、練習やミーティングでも学年を混ぜてペアを組むなど工夫をして、分け隔てなく関わりをもてるように心がけました。

そして、柴田さん自身が陸上競技を始めた頃から常に大切にしている、「“チーム”で戦う大切さ・楽しさ」を主将として立命館大学女子陸上競技部に浸透させていきました。

その結果、「63名全員がチームのこと、チームメイトのことが大好きな居心地の良いチームになった」と言います。

今年9月に開催された全日本インカレでは、女子総合2位という好成績を収めました。また、10月に開催された日本選手権リレーでは、4×100mリレー、4×400mリレー共に立命館大学女子陸上競技部が日本一に輝きました。

この好成績は、柴田さんを中心に63名の部員全員で「“チーム”で戦う」ことを最も大切にしてきた1年間が身を結んだ瞬間でした。

柴田さんは、大学生活最後の1年間で、陸上競技と就職活動を両立させた中で、感じたことがあると言います。

それは、

「本間に好きやったんやな」

という思いです。

「主将としての悩みや苦労もたくさんありましたが、就職活動を通して、大学での陸上競技人生を振り返ると、主将としての苦しかった出来事が“好き”に変わりました。本間に好きやったんやな」と笑顔で語っていただきました。



「原動力」

柴田さんにとって女子陸上競技部は「原動力」だと言います。

柴田さんは、「陸上部なしに4年間やってこられなかった。このチームだからこそ何かを成し遂げたいと思えたし、このチームが本当に大好きです」と語ってくれました。



柴田さんは、大学で陸上競技に区切りをつけ、来年春からは一般企業で働きます。

誰よりも「“チーム”で戦う」ことを大切にして、仲間と駆け抜けてきた柴田さん!社会人になっても、人のため、チームのため、そして自分のために頑張ってください!!

何年経っても、主将として63名の”チーム”で駆け抜けた日々は変わりません!!

コメント
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こーじ
2020-11-14 23:53:18

お疲れさま、知春。感動をありがとう。