近畿でトップに立ちインカレへ
水球にかける思いに迫る
本日のBeyondは水泳(水球)部3回生の初田武駿さんです。
幼少期から様々なスポーツを行ってきた初田さん。
現在はチームのエースとして活躍しています。
水球を始めたきっかけとは?
なぜ立命館に進学したのか?
水球部で副将を務める初田さんの競技人生に迫りました。
写真提供:立命スポーツ編集局(https://twitter.com/ritsumeisports)
この先輩みたいになりたいな
京都府出身の初田さんは、両親に薦められて3歳ぐらいから水泳を始め、中学3年生まで続けます。
学校外で水泳を行っていたため「球技をしたい」と考えたという初田さん、小学校ではバスケ部、中学校ではサッカー部に入部します。
「バスケ、サッカーともに一番最初にやった時はうまくいかないけど、それが徐々にできるようになった時に達成感を感じました」
と抜群のスポーツセンスで上達していった初田さん、小中共に最上級生の時にはキャプテンを務めました。
その後、大谷高校に進学した初田さんは、
「ずっと水泳をしてきたし、中学生の時に半月板損傷した膝に負担をかけないためにも高校は水泳部に入ろうと考えていた」
と言います。
しかし、大谷高校はプールがあるにもかかわらず水泳部がありませんでした。
不思議に思った初田さんがプールを観に行ってみるとそこでは水球が行われていました。
1つ上の先輩が水球やってるのを見て「めっちゃかっこよく見えた」「この先輩みたいになりたい」と思ったという初田さんはすぐに水球部への入部を決めました。
写真提供:立命スポーツ編集局(https://twitter.com/ritsumeisports)
難しければ難しいほど楽しめる
水球を始めた初田さん、
「サッカーやバスケをしてきたけど水球はレベルが違うほど分からない、ルールもそうだけどボール持って水の中で泳ぐことに苦労したし、一番最初はボール持つだけで苦労しました。だからかなり難しい競技だなと思いました」
と当時を振り返ります。
それでも、「難しければ難しいほど楽しめる」と言う初田さんはどんどん水球に夢中になっていったそうです。
さらに、インターハイ出場をかけた近畿大会にも1年生で唯一出場します。
しかし、この大会勝てば全国が決まる準々決勝で思うような活躍ができなかったと言う初田さん。チームも負けてしまいインターハイに行くことはできませんでした。
それでもこの試合で、
「試合に出れてももっと技術やスキルを磨かないと水球というスポーツでは勝負していけない」
と感じ、より練習に励むようになったそうです。
そんな初田さん、高校2年生の時に国体のメンバー、全日本ジュニアU-17京都府代表に、3年生の時にも国体のメンバーに選出されます。
国体の練習と学校の練習は違うスポーツじゃないのかと思うほど違ったと振り返る初田さん、「水球は体力だけだと思っていたけど頭も使うんだ」と考えるようになったと言います。
さらに、2年生時は全国4位、3年の国体では現日本代表の選手と得点王争いをする活躍を見せ、チームも全国5位と躍動しました。
国体で全国を経験した初田さんでしたが、高校のチームとしては全国へ行けていなかったため、
「一番出たいのがインターハイ。国体とかで全国行くのもうれしいですけど、今まで頑張ってきたチームメイトと一緒にインターハイ行くのが目標」
とインターハイにかける思いが強くなっていったそうです。
しかし、最後の近畿大会では準々決勝で全国常連の高校に敗れ、インターハイに出場することはできませんでした。
写真提供:立命スポーツ編集局(https://twitter.com/ritsumeisports)
立命来なよ
「理系だから大学で体育会に入って文武両道ができるか心配でしたし、理系だからまずは勉強を頑張って、できたらバイトやサークルをして大学生活をたのしもうかな」
と考えていたという初田さん、大学は水球部のない大学に進学しようと考えていたそうです。
それでも高校の時によく練習試合をしていた立命館大学の当時の主将から「立命館来なよ」と何度も誘われ、初めは断っていたがだんだん立命館を考えるようになったと言います。
さらに、立命館大学出身であった高校の監督から「大学でもおまえには水球させたい」と面談で言われたこともあり立命館大学で水球をすることを決意したそうです。
近畿のトップに立ってインカレに行きたい
立命館大学へスポーツ推薦で入学した初田さん。
理工学部ということもあり入学当初は時間の使い方に戸惑ったと言います。
それでもフレンドリーに接してくれる先輩に教えてもらいながら時間をうまく使えるようになっていったそうです。
また、部活でもガツガツ泳ぐ高校の水球とは違い、頭を使う大学の水球に慣れることが大変だったと振り返ります。
それでも1回生時から主力として試合に出場し、1回生の時の関西学生選手権で準優勝し、インカレに出場します。
しかし、インカレでは関東の大学に力の差を見せつけられ敗れてしまったそうです。
次こそはと臨んだ翌年は、チームとしてあまり機能することができず、インカレ出場を逃してしまいます。前年の結果が持ち越しとなった今年もインカレへ行くことはできませんでした。
それでも新チームの副将となり、「チーム一丸となって全員が点を取れるチームを作っていきたい」と語る初田さん。
「大学はプールの予約や練習メニューなども全部自分たちでやっていて、練習やプール取りなど先輩たちはこんなにがんばっていたんやと気づきました。高校の時は練習をするだけやったけど練習に至るまでの経緯を全部知ったことで練習により熱が、かける思いが強くなりました。」
とより練習に励むようになったそうです。
10月に開催された大会の直前に半月板損傷の大けがを負った初田さんですが、
「自分たちの代なのでインカレにはいきたいです。近畿のトップに立ってインカレにいきたいです。」
とすでにインカレに向けて前を向いていました。
ケガを乗り越えプールで躍動する初田さんに注目です。
インタビュアー:二宮尚也(スポーツ健康科学部3回・男子サッカー部所属)
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