きついのは一瞬
諦めずに全国へ
本日のBeyondは水泳（競泳）部3回生の藤山朋紀さんです。
生後10ヶ月で水泳を始めた藤山さん。
現在は全国大会出場を目標に日々練習に励んでいます。
大学で水泳を続ける理由とは？
立命館の水泳部とは？
水泳に取り組み続ける藤山さんの水泳への思いに迫りました。
もっと早く泳ぎたい
京都府出身の藤山さんはお母さんに連れられ生後10ヶ月頃から水泳を始め、小学4年生からは選手クラスで競泳を始めました。
選手クラスになってからは、「僕はスイミングクラブの選手クラスの、周りのみんなより早く泳ぐことができたから、楽しかったですし、もっと早く泳げるようになりたい」と思うようになったそうです。しかし、大会では思うような成績を残すことができず、水泳があまり楽しくないと感じるようになったと言います。
さらに、「大会に出るためには制限タイムがあるんですけど、年齢が上がる度に制限タイムがギリギリになり出場できる種目も少なくなり辛い思いをしました。この時、自分は何しても早くならないと感じ、どうしようもないと思ってひたすらボーとしながら練習していました」と当時を振り返ります。
その後、中学でも水泳を続けた藤山さんですが、水泳は趣味程度で良いかなと思っていたそうです。
コーチに恩返ししたい
高校進学後もスイミングクラブで水泳を続けた藤山さんでしたが、1年生の頃は練習にあまり意欲的に参加できなかったと言います。しかし、2年生の夏、新しいコーチがスイミングに来たことが転機となります。コーチは「まだまだやれるやん。頑張れよ。」と声をかけ、藤山さんにつきっきりで指導してくれました。コーチの存在もあり、「コーチが『絶対にできるから努力し続けろ』『絶対にできるから』と言葉をかけ続けてくれて自信が付きました。」
そして、夏は京都で15番目だった成績は、冬には4番目にまで上昇しました。
高校3年生になり、「最後の年だからコーチに恩返ししたい。そのためにも『全国に行いかないと』という思いが強くなりました。」と全国を強く意識するようになり、それまでの人生の中で一番努力したという藤山さん。練習だけでなく、食事面にも気を遣い、全国大会に向けコンディションを整えていきました。しかし、近畿大会では1秒足りず全国大会出場を果たすことはできませんでした。
意味のある生活を送りたい
大学は、中学の時に水泳と共に取り組んでいたトライアスロンのコーチのようなかっこいい人間になりたいとコーチが卒業した立命館大学産業社会学部子供社会専攻に進学します。
大学では水泳はやらないと考えていたという藤山さんでしたが、大学合格をスイミングクラブに報告しにいった際にコーチと話し、大学ではバイトして遊ぶ生活より「意味のある生活を送りたいな」と思い部活に入ろうと決めたそうです。
しかし、「立命の水泳部にはコーチがおらず、初めて先輩がいる環境に緊張してどうしたらいいのか分からなくなってしまいました。」と入部後1週間で辞めてしまします。
それでも高校時代のコーチから「泳げよ、クラブチームで全国目指せ」と声をかけられ、「コーチとならどこでも行ける気がした」という藤山さんはスイミングクラブで水泳を続けていました。
スイミングクラブで水泳を続けていた藤山さんでしたが、出場した大会で、水泳部の先輩や同期が楽しそうに活動しているのを見て、もう一回大学で水泳をやることを決意し、1回生の10月に再び水泳部に入部しました。
水泳部に戻ってからは「先輩にかわいがってもらえて楽しいですし、しんどい時も周りに仲間がいるから諦めずに頑張れるようになりました。」と充実した日々を送っているそうです。また、レギュラーとして大会に出場する藤山さんは、「あと一歩で全国というところで止まっているのが悔しいです。いろんな人から応援してもらっているからこそ全国大会に行きたいです。」と全国出場に向けて励んでいます。
「自分が出せる場所」
藤山さんにとって水泳部は「自分を出せる場所」だと言います。
「正直、家とかよりも居心地が良いです。水泳部の人からしたら僕はちょっと変な人だと思うんですよ。ずっとテンション高かったり、きつい時もずっと笑っていて、それも楽しいと感じるくらい、みんなと一緒にいれる楽しい場所です。コロナもあって2ヶ月ぐらい部活ができなかった時もみんなに会えないのが寂しかったですし、やっぱり自分の居場所、自分を出せる場所なんだなと思います。」
今後の水泳（競泳）部と藤山さんの活躍に注目です。
インタビュアー：二宮尚也（スポーツ健康科学部4回・男子サッカー部所属）
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