Beyond


2021

Vol.67 応援団チアリーディング部 4回生 中川萌々

本日のBeyondは、応援団チアリーダー部4回生の中川萌々さんです。

大学2回生の時には10年ぶりの全国3位に貢献。

さらに日本代表にも選出され世界2位になりました。

チアを始めたきっかけとは?

中川さんにとって応援団チアリーダー部とは?

大学生活最後の大会に臨む中川さんに4年間を振り返っていただきました。



同じ目標に向かって

中川さんは小学2年生の時に体操の先生に声をかけられ体操を始めます。

その後すぐに頭角を現し、オリンピック選手と一緒に練習するなど将来有望な選手として活躍しますが中学2年生で体操を辞めてしまいます。

「人間性の部分で向いていないなと思いました。体操は個人競技で、もちろん団体でチームの代表として出たりとかもあるけど基本は個人。いつもめっちゃ仲良い友達と家族のように一緒にワイワイしているのに大会になるとライバルになってしまう関係が自分の中ですごく嫌で、醜い心になってしまうというか、応援しているけどライバルだから心の底では失敗して欲しいと思ってしまうっていう感情が。負けず嫌いだったからちっちゃい頃からその感情はあったけど大人になるにつれて向き合わないといけないなって思ったときに醜く思ってしまう自分が嫌いになりました。だからこそ同じ目標に向かって努力して一人じゃなくてみんなで喜び合える団体競技をやってみたいっていう気持ちが強いなと思いました。」

「体操を辞める事はその瞬間は後悔するかもしれないけど、団体競技をやりたいって自分の中で固まっていたから5年後、10年後って未来を見据えたときにこの選択間違えたら後悔するなと思って覚悟を持って決断しました。」

と体操を辞め、高校からは団体競技であるチアリーディングを始めました。



チアの魅力

高校でチアを始めた中川さんでしたが、初めはチアが好きではなかったと言います。

「最初は全然チアが好きになれませんでした。今はなんとも思わないけど、笑顔でお客様にパフォーマンスをするのも気持ち悪と思っていました(笑)。チアは華やかな可愛らしいイメージがあると思うけど女性のアメフトと言われるぐらいケガも多いし、めちゃめちゃ厳しいし苦しい。学校生活なんか楽しめないし、1年生の時は本気で何回も辞めようと思いました。」

「それでもこの環境から逃げてしまったら自分に甘くなってしまうなという思いと1回ぐらいAチーム入って普通では見れない景色を全国大会で見てみたいという思いがありました。それといつも相談に乗ってくださる先輩がいて、『この人と一緒に大会に出たいな』という思いがあったのでもう少し踏ん張ろうと思えました。」

苦しみに耐え2年生になるとAチームに入り全国大会でノーミスの演技をし、4位という結果を収めました。

「団体競技でみんなで何か達成して涙流して喜ぶっていう感覚を初めて味わって、苦しかったけどこの感覚を味わえるならもう一回やってみたいと思うようになって徐々にチアが好きになっていきました。」



もっと成長したい

小学生の時イギリスにいたこともあり、将来英語を使って仕事をしたいと考えていた中川さんは立命館大学にスポーツ推薦で進学します。

「大学でチアを続けようと思っていなかったので続けるという決断に自分自身も驚いたし、高校の同期やコーチも驚いてました。それでも高3の全国で悔しい思いをしたからリベンジしたい、世界大会にも出てみたいという思いがありました。それと高校では技術よりも人間性の部分で怒られることが多くて、最初はなんでなんでと思っていたけど3年間があったからこそ人間的に成長できました。その時の自分が嫌いじゃなかったし、もっともっと成長していきたいなと思いました。」



変わらなきゃ

入学前の3月にチア部の同期となんで立命来たのかという話をしたと言います。

「同期の子から『立命は今まで全国優勝してないから自分の力で優勝させたい』『本気でチアやりたい』という言葉が出てきて、同期がチアに対して真面目で衝撃でした。入部するときにそこまでの思いがなかったので自分だけ取り残されている感がありました。」



その後中川さんは1回生でAチームに入リ、関西大会に出場しますがミスをしてしまいます。

「Aチームにギリギリで入ったけど技術が全く追いついてなくて、気持ち面でも技術面でも全然ついていけていませんでした。これまで大会でミスしたことがなかったけど人生で初めて大会でミスして4回生の大会を自分のせいでボロボロにしてしまってやばいと思って目が覚めました。それからは先輩に謝りに行き、自分の悪かったところを書き出して言語化しました。高校からずっとちゃらんぽらんだった私が初めてチアに対してスイッチが入ったし、本気で頑張らなきゃと思いました。」


気持ちを入れ替え、迎えた全国大会ではAチームとしてミスのない演技を行い、全国4位という結果を収めました。

「関西大会で変わろうと思ったことで先輩との距離も近くなったし、同期ともすごい仲良くなったし、チームに対して貪欲になれたことで技術面でもめちゃくちゃ成長できました。苦しいこともつらいこともあったけど変わることでチアが楽しくなって、結果もついてくるようになりました。」

さらにポジションのリーダーとなった2回生では10年ぶりの全国3位に貢献し、日本代表にも選出されました。



「21年間生きてきた中で一番大切な場所」

中川さんにとって応援団チアレーダー部は「21年間生きてきた中で一番大切な場所」だと言います。

「今の自分がいるのはこのチア部におかげだなと思う部分がなによりも強いです。負けず嫌いではあるけど甘くて、嫌な事からは逃げたいっていうタイプだった私が人として本当に変われたのも自分を知ることができたのも大学のチア部があったからだと思います。だから『感謝している場所』でもあります。つらいことも苦しいことも泣いてしまったことも4年間めちゃめちゃあったし、同期と喧嘩したことや怒られたこともありました。それでも家族以上の存在で、いやなことがあってもつらいことがあっても絶対ここにいたいと思わせてくれるチア部がすごい位居心地が良いし、楽しいです。だから21年間生きてきた中で一番大切な場所です。」と語っていただきました。



今後のチアリーダー部の活躍に注目です。


インタビュアー:二宮尚也(スポーツ健康科学部4回)

 

この記事を読んで応援団チアリーダー部が気になった方は是非試合観戦に行ってみてください!

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https://lin.ee/8vzo3P6

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