Beyond


2020

Vol.25 女子陸上競技部 3回生 川岸汀

「陸上は高校3年間でやりきる」

それでも陸上を続けた理由とは

 

本日のBeyondは女子陸上競技部3回生の川岸汀(かわぎしなぎさ)さんです。

長年陸上競技を行ってきた川岸さん。

大学入学当初は陸上部を避けていたといいますが、あるきっかけにより選手として女子陸上部に入部しました。

女子陸上部に入部したきっかけとは?

女子陸上部とはどんな存在か?

まっすぐ進み続ける川岸さんの陸上への思いに迫りました。

 


陸上は高校3年間でやりきろう

滋賀県出身の川岸さんは、元々走ることが好きだったこともあり、小学4年生の時に地域の陸上クラブへ入り陸上競技を始めました。

中学でも陸上部に入部した川岸さんは、「陸上のために生きている感じだった」と振り返るように、朝・昼・放課後と1日に3度練習があったと言います。

それでも、顧問の先生の「まず人としてやるべきことをやれ」という筋の通った指導に、練習がきつくても両立できる人間になろうと励んでいました。

このときの顧問の先生を「指導者としても先生としても尊敬している」という川岸さん。この先生との出会いが現在教職を取っている理由の1つであるそうです。

高校進学の際は高校を陸上で選ぶか勉強で選ぶか悩んだと言います。「将来を考えたときに陸上で伸びる保証がない」と思ったという川岸さんは、勉強で滋賀県立石山高校に進学しました。

高校2年生の時、次の年のインターハイで三段跳びが正式種目として加わることになり、川岸さんは中学1年生から行ってきた幅跳から三段跳びに種目を変更し、近畿大会まで進みました。

しかし、高校時代は「競技と違う部分で気にしないといけないことが多すぎた」と振り返る川岸さん。「陸上を何でやっているか、誰のためにやっているか分からなくなった」と言います。

そんな川岸さんは「陸上は高校3年間でやりきって終わろう」と思っていたそうです。



やっぱり陸上をやりたい

グローバル系かスポーツ系の学部に行きたいと考えていた川岸さんは、施設や研究の設備が充実していることがきっかけとなり立命館大学スポーツ健康科学部に入部しました。

大学入学当初、川岸さんは「立命は陸上のレベルが高いから陸上部には入れない」と考え、あえて陸上部を避けて他の体育会やサークルを見学していたと言います。知り合いの先輩がマネージャーをしていたこともあり、アメリカンフットボール部でマネージャーをすることを決意していたそうです。

そのことを両親に相談すると「入らないにしても、後悔のないように最後に陸上部見に行ってみたら」と言われ、陸上部の知人に相談し、陸上部のマネージャーの見学に行くことになりました。このときも「選手としてやるつもりは全くなかった」と言います。

それでもクインススタジアムのトラックを見て、競技していたときの事を思い出し、「やっぱり陸上をやりたい」と思うようになったと振り返る川岸さん。

「やれるだけやってみよう」と陸上部へ入部しました。

 


陸上部の環境に救われた

川岸さんは大学でも三段跳びを続けます。

しかし、1回生の時は何をやっても自分が劣っていると感じ、周りについていくのに必死だったと言います。

それでも「陸上部の環境にすごい救われた」と振り返る川岸さん。

「陸上部は推薦が多いが、実力主義ではなく、先輩や同期みんなで協力しあって練習を行える」と競技レベル関係なくみんなで頑張ろうという選手が多く、先輩もしっかり教えてくれるという環境に救われたそうです。

さらに「まずは陸上を楽しみなさい」という監督の方針に肩の荷が下りたという川岸さんは、「まず楽しんで、そこに結果がついてくるようにしよう」と思えるようになったと言います。

そんな川岸さん,結果も次第に付いてきます。

「記録を出さなくてはならない非常に追い込まれた状況だったからこそ、この状況を焦りにするのではなく、やってやろうというポジティブな気持ちに自然となれたことが自己ベストに繋がった」と言うように2回生の時に自己ベストを更新、インカレへの記録も少しずつ近づき自信が付いてきたと語ってくれました。

 


常に刺激を与えてくれる場所

川岸さんにとって女子陸上部は常に「刺激を与えてくれる場所」だと言います。

「陸上部は日本一を目標にしていて、競技的にもレベルの高い人が多い。また、選手個々の人間性も高く、自分の思いや考えをしっかり持っている。自分が持っていないものを持っている人が多いからこそ、日々吸収することができる場所です。」と語っていただきました。

 


「中学も高校も全国に行けなかったからこそ全国に行きたい気持ちが強い」と今後の目標は全日本で戦うことと力強く語る川岸さん。

現在のコロナウイルスによる活動できない期間も基礎的な練習を行うチャンスとポジティブに捉える川岸さんの活動再開後からの活躍に注目です。

 


インタビュアー:二宮尚也(スポーツ健康科学部3回・男子サッカー部所属)

 

この記事を読んで女子陸上部部が気になった方は是非試合観戦に行ってみてください!

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