Beyond


2020

Vol.32 ボート部 3回生 福原萌意

全試合優勝

勝たないと見えない景色が見たい


本日のbeyondはボート部3回生の福原萌意(ふくはらほのい)さんです。

高校から競技を始め、一度も競技を嫌いになったことがないという福原さん。スポーツ推薦で入学するも、当初は周りの推薦入学の学生に対して少しコンプレックスがあったそうです。

新キャプテンとして新たなスタートを切った彼女のボートにかける思いに迫ります。



お菓子がつないだボートとの出会い

 「両親、親戚がバレーボールを長く続けてきた人が多いバレーボール一家だったので、小学校4年生のときに母の勧めでバレーボールを始めました。でも、球技が苦手だったので1年でやめました。その後は、また、母の勧めで新体操を小学校5年生から中学校3年生まで続けました。ボートと出会ったのは高校に入ってからです。」

 「運動部に入ることは決めていたんですけど、選ぶのにかなり迷いました。運動後のご飯ってすごくおいしいじゃないですか(笑)。だから運動部には絶対入ろうと思ってました。そんな時に、ボート部の体験に行けばお菓子が食べられる、という話を聞いてお菓子食べたさに体験に行ったんです(笑)。体験で先輩の漕ぐボートに乗せてもらったんですけど、先輩が漕いだ瞬間に感じた風とボートからの景色に感動して、もうこれしかない!って思って入部を決めました。」


写真提供:立命スポーツ編集局(https://twitter.com/ritsumeisports)


入部後は順調に競技成績をのばした福原さんでしたが、最後の大会では納得のいく結果で終えることが出来ませんでした


「ボートを始めたばかりの頃は順調に成績も伸びて、楽しくてしょうがなかったです。でも、高校最後は国体に出て引退するつもりが、予選で結果が出せなくて国体にいけなかったんです。それが悔しくて悔しくて。だから、大学では、負けた人たちをぎゃふんと言わせるくらい強くなってやると思いました。



思いが掴んだ2人の勝利

 もっと強くなりたいと意気込んでスタートした大学での競技生活でしたが、当初は競技以外の悩みも多かったそうです。 


「家族も、親しい友達もいない寮生活に慣れるのに最初は苦労しました。それに、推薦で入学した他の競技の友達はすごい記録を持ってるのに対して、自分はまだまだだと思い、コンプレックスも感じていました。だから、最初は自分がスポーツ推薦だということをあまり言いたくなかったんです。でも、練習環境はすごくいいし、練習がきつくてもそれがなんだか嬉しかったんです。それに、みんなボートに対しての知識が私よりもはるかにあって、ここにいたら成長できる感じがしたのも嬉しかったです。」


 福原さんは1回生ながらも、優勝、準優勝と優秀な結果を残しました。しかし、その結果に満足していませんでした。


「1回生の時に優勝と準優勝を経験しているんですけど、実は準優勝の方が嬉しかったんです。元々、立命のエイト(8人+舵手)に乗って優勝するが目標だったんです。でも、自分の力じゃなくて先輩方の力で優勝させてもらったって感じだったんです。だから、自分が優勝に貢献できた感じがしませんでした。でも、

準優勝した種目は、先輩と2人で出た種目でした。2人で力を合わせないとゴールできない種目なので、先輩の力だけでなく自分の力も反映させるこができた結果、準優勝という結果を残すことができました。

それに、人生初の全国表彰台だったということもあるんですけど、試合まで先輩が支えて下さって、私に頑張り方を教えてくれたこの人のために勝ちたいっていう思いも強かったので、結果を出せたのがすごく嬉しかったです。」



もっとボートの楽しさを知りたい

 ボートが一度も嫌いになったことがない福原さん。様々な経験をしながらも何故好きでい続けられるのかを伺いました。


「私、飽き性なんです。だから、なんでこんなにボートを続けられているんだろうってふと考えたんです。それで気づいたんですけど、初めて自分の意志でやることを決めたスポーツだからということに気がつきました。今までは、親に勧められて始めた事ばっかりだったんですけど、自分で決めたからこそ辛いことがあっても競技を嫌いになったことはありませんでした。


 こんなにも良い環境で大好きなボートに大好きな人達と一緒に頑張る事が出来る、自分が1番キラキラできる場所。そうボート部について語る福原さんに今後の目標を伺いました。


「目標は、出場する試合全てで優勝。高校で負け癖がついてしまっていたので、今までは2位で喜んでいた試合もあったんです。でも、2位ということは自分よりまだ上がいるから負けということに気がついて、負けているのに喜んでいた自分が恥ずかしくなったんです。もっと強くなって、勝たないと見えない景色が見たい。そして、もっとボートの楽しさを知って引退したいです。」


キャプテンとして部を支える立場になった福原さんの今後の活躍に期待です。




インタビュアー 西條史華(スポーツ健康科学部3回生)

部が気になった方は是非試合観戦に行ってみてください!

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