「やり続ける」を大事に
本日のBeyondはカヌー部3回生の山下萌(やました めぐみ)さんです。
今までは楽な道を選んできたからこそ、カヌーからは逃げたくない、そう真摯に競技に向き合う彼女の思いに迫ります。
数少ないカヌー部のある高校に入学
山下さんは高校時代にカヌーに出会い、そこから彼女の競技生活が始まります。
「中学までは陸上をしていました。でも、高校が家から5分程度で着く場所にあったので、陸上部に所属したら高校生活での活動範囲がかなり狭くなってしまうんじゃないかと思いました。他の友達は部活が終わって、そこから家に帰る前に寄り道ができるのに、自分は家が近すぎて直帰になってしまうのは嫌だなって。でも、カヌー部は高校から離れた場所で練習をするので、行動範囲を拡げられるんじゃないかと思って入部しました。それに、千葉県ではカヌー部があるのが2校しかないんです。だから、せっかく数少ないカヌー部がある高校に入学したんだからと、入部を決意しました。」
「大学でも続けたい」そう感じさせた景色
そんな出会いから始まった彼女の競技生活ですが、カヌーと出会った高校1年生の頃から、大学でも競技を継続する事を視野に入れていたそうです。
「高校1年生の時から大学でもカヌーを続けようと考えていました。1年生の時にインターハイを見に行って、全国の選手の色んな色の船が並んでるのを見たんです。それがすっごくかっこよく見えました。まだカヌーを始めたばかりで、カヌーについてそんなに詳しく知らない時だったんですけど、会場に並んだ船を見たその瞬間に『カヌーを続けよう』と思いました。だから、進学先には、教職が取れることとカヌーが続けられることを条件に考えていました。立命館ではその両方ができると思って、受験することにしました。」
写真提供:立命スポーツ編集局(https://twitter.com/ritsumeisports)
やり続けることを大事に
そして、立命館大学に入学し、彼女の大学での競技人生が始まりました。しかし、入部当初は不安な気持ちが大きかったそうです。
「立命館には全国のトップ選手が集っているので、その中に混ざって練習に参加することが最初は不安でした。それに、カヌーを大学でも続けている人はトップ選手が多いので、その中でカヌーが好きという気持だけで続けていく大変さを感じていました。
競技を続けるからには上達することも大事ですが、『やり続けること』を1番大きな目標に日々の練習に取りくんでいます。他の部員や体育会の人は日本一という高い目標を目指しているけれど、私にとっては続ける事を1番大事にしています。今までの人生では楽な道を選んで来たので、カヌーに対しては逃げたくないですし、やり抜きたいんです。練習はきついし大変だけど、毎回毎回きちんとこなしていくことを大切に取り組んでいます。」
成長を実感し、感じる喜び
逃げずに続ける姿勢を大事に競技に向き合う山下さんに、競技を続けていて良かったなと感じる瞬間をお伺いしました。
「自分の成長を実感したときに1番嬉しさを感じます。1、2回生のときは、周りの選手と比べて上手く乗れていないダメな自分を感じる事が多かったです。それに、あまり自分の成長を感じられませんでした。でも、今年になってからは、今までは止めていた波を越える事ができたりと、1回生のころから成長していると感じる事が多くなりました。
写真提供:立命スポーツ編集局(https://twitter.com/ritsumeisports)
『もっと頑張ろう』そう思える場所
最後に、山下さんに今後の目標をお伺いしました。
「最終的な目標はインカレに個人で出場することです。今年はコロナウイルスの影響でインカレの予選となる関カレがなくなってしまったので、1人1種目を選んでインカレに出場する事になりました。その大会では予選を上がることを目標に現在は練習に取り組んでいます。
カヌー部は刺激をもらえる場所です。カヌーに対して真剣に向き合っている部員の姿を見ていると私も頑張ろうと感じられます。部活だけではなく、勉強面でもカヌー部の人達を思い浮かべたら『もっと頑張らないと』とそう思わせてくれる場所です。」
カヌーは大学までと決めている山下さん。大学生活も半分以上が過ぎ去り残り少なくなってゆく彼女の競技生活ですが今後も活躍を期待しています。
インタビュアー:西條史華(スポーツ健康科学部3回生)
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